風にキス、君にキス。
あとがき




大切なものはなんですか?

では、その大切なものを
どこまで守り切れますか?



***



風にキス、君にキス。
最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございましたm(__)m
たくさんの方々に支えられ、完結までこぎつけることが出来ました。


あとがきの冒頭の文。
これは私自身、陸上少年日向の物語を書くにあたって問い続けてきたことでもあります。

人を守るものはなんだろう。
それはやっぱり、人なんじゃないか。

そう考えた時に初めて、「柚」が生まれました。
拓巳が、先輩達が、次々と出てきました。それぞれのキャラクター達がとても愛しい存在なのだけれど、やっぱり一番思い入れが深いのは彼女です。


大切な人が記憶を失う瞬間。

大切な人が大切なものを失う瞬間。

大切な人を失う瞬間。


私達は何を思うのか。
その瞬間はいつやって来るのか解らない。
どう生きていくべきなのか。



結論から言えば、答えはないのです。
その瞬間が来るまで解らないのです。来たとしても、もしかしたら解らないのかもしれません。


それでもたった一つ確かなこと。
柚は日向を見つめることをやめなかった。
そしてこれからも、決してやめないのでしょう。





あなたの大切なものは、なんですか?

かけがえのない「今」を、大切に生きていますか?


この日向達の物語を通じて、少しでも何かを感じ取って頂ければ。
こんなに幸せなことはありません(*^^*)


本当にありがとうございました。






2009.4 8 朝霧まゆ




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