偽装婚約~秘密の契約~
『着きました。
ここです。』
森本は障子戸をあけた。
…………な、なんだ?
障子の向こうは10畳ほどの畳の部屋が広がっていた。
そして、そこにいるのは…超イケメンの男の人。
『晴弥様。
沙羅様を連れて参りました』
森本が頭を下げる。
コイツが…晴弥?
なんで…?
全然、想像と違う。
今、目の前にいるのは爽やか美青年。
あたしの想像は坊ちゃん坊ちゃんしてる、しょうもないヤツ。
『ありがとう、森本』
晴弥はニコッと微笑む。
…………カッコイイ
きっと、誰もが口を揃えるだろう。
晴弥は、一瞬にしてあたしを虜にしてしまった…