偽装婚約~秘密の契約~
『失礼いたします』
コンコンというノックのあと、瑞季さんが入って来た。
『晴弥様が、お呼びです』
晴弥がぁ?
なんで?
あたしに…なんか用?
仕方なく、ベットから降りてリビングへ行く。
黒い大きなソファで偉そうに足を組んでる晴弥。
相変わらず、自己中オーラ満載。
『沙羅、なんで怒ってんだよ?』
晴弥とだいぶ間をあけて座った。
そうするとさっそく晴弥の質問。
「別に。怒ってないけど」
そう。
怒ってない…ワケないじゃん!
何に怒ってるか分かんないけど…怒ってるんだよ!あたしは。
『もしかして…あずさのことか?』