偽装婚約~秘密の契約~
「ってかなんなのあんた?!
猫かぶりなワケ?!
タチ悪すぎでしょ!!
もーあんたとなんてやってらんない。
あたし、帰るから!!」
そう言って立ち上がる。
でも
『お前は一家心中したいのか?』
と、言う晴弥の言葉に仕方なしに足を止めた。
『お前が今、ここで俺から逃げたらお前は死ぬしかない。
死にたくないなら…我慢するしかないだろ?』
あたしはドンドンと足音を立てながら元の場所に座った。
「で、他に言いたいことは?!」
晴弥はニヤニヤ笑ってて。
無性に腹が立つ。