偽装婚約~秘密の契約~
『お前が嫌えば嫌うほど俺は燃えるぜ…』
不敵な笑みで笑うアイツ
「な、なに言ってんの?!
ちょっ…離れてよ!!」
『拒まれるとよけい近づきたくなる』
だんだんと距離がつまる。
「ホントに、やめてって!」
アイツの手が頬に触れた。
その部分が一瞬にして熱くなる。
なんなの…これ。
なんで触れられただけなのに熱くなってるのよ…
必死で冷静さを保とうとしていた。
晴弥の顔が近づいてくる。
ヤ、ヤバイ…
このままじゃ絶対、犯される…!
『…バーカ』
そんな声がして、額にデコピンをくらう。
はっ…!?
何?!なんでデコピンが…!?