偽装婚約~秘密の契約~





『あ、そう言えば』


チャイムが鳴って芽依が自分の席へ行くとジュウゴが話しかけてきた。




『晴弥から聞いたか?』


「何を?」


『1週間くらいアメリカの支社に親父さんの手伝いしに行くこと』



え…?

そんな話…聞いたことないんだけど…




「じゃあその間、あたしはどうなるの?」


『さぁ?』


そんなこと知らねぇーよと言わんばかりのジュウゴの顔。


もしかして、

もしかしてだけどあたし…留守番?


いやいやいや、ちょっと待って。

そんなの絶対ヤだ。


だってせっかく英語勉強したんだもん。

1度くらい海外に行ってみたい。


それに場所はアメリカだよ!

これは行くしかないでしょ!









< 235 / 295 >

この作品をシェア

pagetop