偽装婚約~秘密の契約~
「ね、ちょっと」
スタスタと前を歩く晴弥。
そんな晴弥のバックを掴んだ。
『…んだよ?!』
なぜかキレてるし。
意味分かんない、コイツ。
と、思いながら聞く。
「どこ行くのよ」
『とりあえず着いてこい』
はあぁぁ?!
なんでいっさい説明なしなワケ?!
ってか、さっきから思ってたんだけど…なんか注目浴びてるよね?
ところどころから
「晴弥様だ!」
なんて声が聞こえて来る。
やっぱ遊馬家でこんだけ顔がいいと(性格は最悪だけど!)学校でも有名なんだろうか。
ってあたし、不釣り合いじゃん?!
絶対、
「なにアレ?!誰よ、コイツ!」
とか思われてるよね…
と、急に周りの目が気になってキョロキョロするあたし。