偽装婚約~秘密の契約~





「ね、ちょっと」


スタスタと前を歩く晴弥。

そんな晴弥のバックを掴んだ。



『…んだよ?!』


なぜかキレてるし。

意味分かんない、コイツ。


と、思いながら聞く。



「どこ行くのよ」



『とりあえず着いてこい』



はあぁぁ?!

なんでいっさい説明なしなワケ?!


ってか、さっきから思ってたんだけど…なんか注目浴びてるよね?


ところどころから


「晴弥様だ!」

なんて声が聞こえて来る。


やっぱ遊馬家でこんだけ顔がいいと(性格は最悪だけど!)学校でも有名なんだろうか。


ってあたし、不釣り合いじゃん?!

絶対、


「なにアレ?!誰よ、コイツ!」


とか思われてるよね…


と、急に周りの目が気になってキョロキョロするあたし。









< 33 / 295 >

この作品をシェア

pagetop