Eye-Contact

『……? え、あっ。おはようございます』

「あはは、可愛いね。陽ちゃんは」
将さんはあたしの頭を撫でる。
その撫で方が少し悠翔と似ているのが気持ち良くて逃げずにいると、悠翔がムスッとして将さんに

「何してんすか…」

って言うから、不覚にもその言葉と真剣な表情にドキッとしてしまった。

「ごめん、ごめん。悠翔～これぐらいで怒んなよ」

拗ねる悠翔を将さんが宥めているが…今はそれどころじゃない

『あ、あの!何でみんなこんな朝早くに集合してるんですか?』

「「「自主練!!!」」」

『へ?』
間抜けな声を出すあたしに准が興奮気味に
「悠翔がさぁー“陽がすごいのは誰にも知られずにこっそり努力してるからだ。俺らもそうゆうことしなきゃ変われないんじゃないか…強くなれないじゃないか…。いつまでも陽に頼りっぱなしじゃなくて自分達で動かなきゃいけない”って言い出したんだぜ?! あのゴーイングマイウェイの悠翔が!!」
と言った後に

「だから、俺らもナリには合わねーけどしようと思ったんだ。“努力”ってヤツを……」
剛さんが照れ臭そうに笑いながら続けた


―――確実に何かが変わっている