Eye-Contact
やっぱり華南は強い。
2軍とはレベルが違いすぎる…
こんなにチーム内で差があっていいのかと思うほどだ。
それに海のプレーがいつもと違う……
普段はスピードを利用したオフェンスをするのに、今は時間をかけるようにゆっくりとハーフまでボールを運ぶ…
そしてハーフにさしかかった瞬間に残りの4人が動き出して速攻のように点を決める。
しかも殆どがスリー…
多分、
海の作戦なんだろう。
悠翔を潰すための
「陽…どうする?」
浩平が心配するように聞く。
『今は剛さんの役目だよ』
「剛さん?」
『キャプテンとしてこの場面でどうするか…キャプテンがちゃんとチーム調子を変えれないと上には上がれないよ』
「そっか…」
浩平が呟くのと同時に
「お前ら?!弱気にゴールを守るんじゃねぇ! 陽の言葉思い出せ“守備は最大の攻撃”だろ? 攻撃しろやっ!!」
地響きが起こるような剛さんの声が渦を巻く
『…やっぱり剛さんは最高のキャプテンだね』