Eye-Contact
それからの青羽の反撃はすごかった……
准は海に簡単にはシュートを打たせないぐらいにベッタリとディフェンスしていたし、
悠翔は激しい海のディフェンスにも負けないでスクリーンを使い、スリーやレイアップを決めた。
3ピリが終わり点数は…
【38ー47】
つまり、
【17ー13】
4点差で食らいついてる。
ただ…
あたしが気になるのは剣夜の調子が悪いことだ。
殆ど華南との試合に点数を入れてない…
マッチアップが3年だからかもしれないけど、いつもより動きが鈍い気がする。
『ナイスファイトです! 今、4点差で食らいついてます』
「おうっ…」
みんなかなり体力を消費している。
やっぱり練習と試合は違う――
試合の疲れは練習の比じゃない。
あたしは剣夜のもとに行き
『剣夜…? いつもより動きが鈍いけど、どうしたの?』
「ハァ…ハァ。なんもねぇよ」
『嘘』
「嘘じゃねぇ」
『嘘だよ。チームで一番体力ある剣夜が一番疲れてるなんて…おかしい』
「…」
『ちゃんと答えて』
「…………足」
『え?』
「挫いた」