Eye-Contact
怪我人が2人…
青羽は6人しかいない。
『監督…』
華南の男子の監督。
歳は50前半の有名な鬼監督だ
「田崎か、久し振りだな」
『お願いします。あたしを出場さしてください』
「女のお前が入るのか? お前の技術でもこの身長差だぞ? 自分のチームだか……相手は華南だ」
『分かっています…でも、あたし達はまだ負けてない。お願いします』
「………」
『まだ終了のブザーは鳴ってません! 監督、お願いします』
「田崎にはかなわんな…お前が男ならスカウトするだがな」
監督は笑いながらあたしの肩を叩く
『じゃあ…』
「練習試合だ。好きにやれ」
『ありがとうございます!!』
ベンチに戻る。
『悠翔の代わりにあたしが出ます』
「陽? いくらお前でも…1対1じゃないんだぞ?」
『分かってる…けど、このまま負けたくない』
―――あたし達は挑戦者だ。
逃げてはいけない…
本当の勝者はどんな状況でも逃げないヤツ
あたし達は勝者だ………