オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
「ふ……藤岡くん」
小声で隣の藤岡くんを呼ぶ。
目だけだけど、こっちを見てくれた。
「寝ててごめんなさい……ノートありがとう」
あたしのために、授業中はいつも寝てるはずの藤岡くんがノートとってくれたんだ。
なんだかすごい罪悪感。
藤岡くんに迷惑かけるなんてこと、いちばんしたくなかったのに。
本当にあたし、馬鹿だな……。
藤岡くんは何も返してくれなかった。
あたしもそれ以上なにも言えなくて。
そのまま授業は終わった。