オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~




拳をにぎって、小さく深呼吸をする。




櫂さんに宣言した。

ちゃんと篁くんに今の自分の気持ち伝えるって言った。




大丈夫。




篁くんは、わかってくれる。





「ごめん……なさい……」





あたしが告げると、篁くんの呼吸が止まるのがわかった。




フッとお腹に回された腕の力が弱まる。





「篁くんのことは……好きだよ。

でも、そういう好きじゃないの。



友達としての“好き”で……」





篁くんに伝わるようにと必死になって答えを出す。





「いま、あたしが好きなのは藤岡くんだから……ごめんなさい……」





ごめんなさい。




本当に、ごめんなさい。





でも、これがあたしの素直な気持ちだから。





< 217 / 376 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop