オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
「まあもう全部元に戻ったし、大丈夫だから。おら、泣き止め」
そんなことため息まじりに言われたって、藤岡くんが嬉しすぎること言うから止まりません。
すると、藤岡くんは泣きじゃくるあたしを離して、少し腰をかがめてあたしと同じ目線になった。
「……目、閉じとけ」
低く囁かれる。
おとなしくまぶたを下ろせば、おでこに柔らかい唇がふれた。
それに少し身を引いたあたしだけど、髪に指を絡ませ引き寄せられて。
――次の瞬間には、かみつくようなキスをされた。