オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
「藤岡くん大丈夫!?」
逆流したコーヒー入りのカップを机に置いて、ゲホゲホと咳き込みながらあたしのほうを向く。
「……オマエ、何言ってんだ」
「え、プレゼント藤岡くんをくださいって。あれ、ダメ?」
「や……ダメとかじゃねぇけど」
だって、あたし藤岡くんにずっと隣にいてほしいもん。
ていうかたぶん藤岡くんいなきゃあたしがダメになっちゃう。
でも藤岡くん困った顔してるから、やっぱりこういうの重くてダメなのかな……。
「ご、ごめんなさい藤岡くん。
もう傍にいてほしいなんて言わないから」
「……は?」
頭をかかえる藤岡くんの腕をつかみ言うと、困惑した表情を向けられる。