オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
「そうだよね。ずっと一緒にいてほしいなんて重苦しいよね……」
「え、オイ」
「あたしの隣にいてほしいとか図々しいよね……っ」
「……あー……そういう意味……」
手で口元を隠して、その指の隙間からため息を洩らす。
自分を恥じるような表情にあたしが首をかしげると、ポンと頭をたたかれた。
「……ンなことプレゼントにしなくても、飽きるくらいずっと一緒にいてやっから心配すんなよ」
「な?」とあたしに問う藤岡くんの声が優しくて、嬉しくて、赤くなった顔を隠すためにうつむいた。
すると、
「そのままうつむいとけ」
と言われて、藤岡くんの気配とともに鎖骨に冷たい金属の感触。
首の後ろでカチッと何かがハマる音がして、藤岡くんが離れていく。