オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
「ふじ、おかく……」
「なんだよ」
「……もいっかい、言って……?」
少しの沈黙。
そして、
「……無理」
って藤岡くんは言った。
「なんで……」
「いや、普通に恥ずかしいっつの」
藤岡くんが照れ屋なのは知ってるけど
いくらでも、なんどでも、聞きたいから。
「藤岡く……」
「あー、うっせ」
藤岡くんが体を少し離した。
お互いの顔が見えるくらいの距離。
まだほんのり赤い藤岡くんの顔が広がる。