オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
あたしの頬に手をあてる。
「……少し黙れ、馬鹿女」
そうつぶやく藤岡くんの顔が、近くなって。
小さな音をたてて、
唇がふれた。
合わさった唇が、あつい。
大きく開かれた目は、涙もまばたきも忘れてしまった。
あたしの顔を見て、藤岡くんが笑う。
「メイク落ちてるし」
キスの恥ずかしさと、そのときの藤岡くんのまぶしい笑顔のせいで
あたしの心臓はこわれそうになった。