オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
藤岡くんはまだいなくて、
あたしは刺さる視線に首をかしげながら翼のところへむかう。
「翼、おはよ!!」
背中に挨拶を投げかけると、翼は笑顔でふりむいた。
「お、絢。はよ」
翼に早く報告したくてたまらない。
『藤岡くんとつきあうことになったよ』って。
あたしは席に座った。
「えと、つ、翼、あのね」
覚悟をきめて、言おうとしたら
「あー……藤岡とつきあうんだろ?」
って、かわりに言われてしまった。