・゚+俺ギミック+゚・



聞こえた声に驚き、顔をあげた




―ぎゅっ



走ってきた陸先輩が私を強く抱きしめる



『ハァ、ハァ、…やっと見つけた。』


先輩は肩で息をしながら言った






先輩が走ってきてくれたことが嬉しくて私は先輩の背中に手をまわして抱きついた




「先輩、ごめんなさい。
いきなり怒鳴ったりして…」



『マジ焦ったわ…。

あっ、それと彼女は誤解だから』



「…知ってます。ただのヤキモチです」

先輩に気持ちを気付いてほしくてわざと言う




でも先輩は黙ったままで…。



「…先輩?ねぇ、陸先輩っ」

心配になった私は先輩を呼んで顔を見るために離れた




『あぁーッッ。マジ見んなって!!』


そう言いながらまた私を抱きしめる





一瞬しか見えなかったけど先輩の顔は真っ赤だった








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