・゚+俺ギミック+゚・



『陸ぅ♪』


後ろから美嘉が抱きついてくる。急に抱きつかれたせいかキツい香水の匂いが鼻につく





…マジきえろッッ!!

せっかく美羽といい雰囲気だったのにッッ





案の定美羽の顔は今にも泣きそうで俺の手を弱々しく握っていた




「お前離れろッッ!!毎日うざい」


美嘉をひき剥がし、美羽の手をひいて片手で抱く



『え〜、美嘉も抱いてほしぃ。美羽ちゃんだけずるい〜』


体をひねりながら上目遣いで言う美嘉



「はぁ!?何で好きでもないお前を抱かなきゃいけないわけ??
しかも、美羽は俺の彼女だし」


顔をしかめながら強く言う




『そんなの関係ないも〜ん♪陸を美羽ちゃんからとっちゃえばいい話しだし』


そう言って美嘉はスキップしながら教室に入っていった





「美羽、大丈夫?」

美羽の手を握りながら顔をのぞいてみた




『先輩っ!!絶対、美嘉先輩のところにいかないでッッ。

…ずっとあたしの傍にいてぇ』


そう言いながら手を強く握って俺を真っ直ぐみつめてくる美羽






「ばぁかっ。俺の好きなのは美羽だけだから」


美羽の頭をくしゃくしゃに撫でてそのまま教室までおくった。







< 14 / 98 >

この作品をシェア

pagetop