掻きむしり
しばらくして足音は少しずつ離れていく。しかし、足音の主は何かを見つけた。

「ん?なんだあれ?」
再び足音が近くなってきた。俺の目の前に足が降りた。
駄目だ…。
そう思った俺はいきなり穴から這い出て足音の主を突き飛ばした。
「いたぞ!ここだ!」

奴は突き飛ばされ、倒れながら叫んだ。
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