moon -不良-
呆然としていた私
「行くぞ」
渚の声でたくさんいた男達が一斉に歩き出す
行かないで
「ちょっとまってよ渚!!」
また どこかへ行ってしまうの?
また 会えなくなるの?
「渚ってば!!」
2回目に読んだとき
やっと渚が立ち止まり
こっちを向いた
「舞華… ごめん」
え...
ごめんって何
ごめんってなによ
「なぎさぁーーー!!!!」
その後 いくら呼んでも 渚は振り向いてもくれなかった
私の目からは
ただ 涙が出るだけだった