moon -不良-



渚は勇志君の質問には
“あぁ”しか答えなかったけど


勇志君は全てが分かったかのように



その後は何も聞かなかった。



「舞華..」



煙草を吸っていた渚は
灰皿に煙草を押し付け
私の事は見ずに口を開いた。



「明日から毎日、学校帰りに迎えを行かせる。」


「え?」



迎えって...?


「だから毎日 ここに来い。」



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