moon -不良-



古い工場のmoonの溜まり場に陽がバイクを止めると



私からメットを取って
歩き出した。




ガチャリ



2階のドアを陽が開けると



ソファーに座っている渚と


その前に立っている
勇志君がこっちを向いた。



何故か少し険悪なムードな気がしたけど



勇志君が



「舞華ちゃん おかえり」



笑顔でそう言うので
私の勘違いだったのかなって思って、


私も笑顔で

「ただいま!!」


そう答えた。


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