moon -不良-



無意識のうちに
自分のスカートを
握りしめていた私に



「あんな馬鹿どもほっとけ」



ポンと陽が私の頭に
手を置いた。



「ねぇ陽」


その.意外な陽の優しさに心が緩んだのか



「私は渚を好きでいても良いのかな」



自分の中にあった
かすかな弱みを呟いていた。



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