moon -不良-



「なぁ舞華...」



いつ話し掛け
られるか



いつ話し掛け
るか



ハラハラしていた私に



聞こえてきた渚の声が
あまりに低く



持っていたコップに
力が入った。



「な...に..?」



渚と話すのが久しぶりなだけに



緊張がはしる。



「明日からここには来なくていい。」



『え?』



渚の言葉に

反応したのは私
じゃなくて



勇志君と陽の
綺麗にかさなった声だった





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