moon -不良-



「あいつが好きなのは俺じゃねぇ…」



「え?」



弱気な俺の声に
驚いたのか


陽が目をパチクリ
させる。



「舞華が好きなのは
今も昔もまさとだけだ。」



舞華が好きだったまさと


まさとが好きだった舞華


そして



まさとを思っている
舞華を好きだった俺




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