トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
外に出た瞬間――…
ムワッとした生温い空気にさらされて。
なんだか体がむず痒くなる…。
夏には、楽しいイベントがたくさんあるし。
優と、初めて付き合った季節も夏だったこともあって。
夏は大好きなんだけれど―…。
この蒸し暑さは、やっぱり苦手だな…。
そんなことを思いながら
あたしは、優の三歩後ろを歩く―…。
夜ならまだしも、
こんな真っ昼間から
芸能人である優と、手を繋いで歩くなんて以っての外…。
肩を並べて歩くわけにも、いかないもんね―…。
昔のように
手を繋いだり…
腕をくんだり…
まわりを歩く、
ふつうのカップルのようにはいかないんだ…。
周りの目を気にせず
堂々と付き合うことは…
優が芸能人である以上、
きっともう…できない――…。
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