トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


そう考えたら
寂しいけれど―…。


だけどあたしは
優とこうして、一緒にいられるだけで。

それだけで十分だから――…。






あたしたちは無言のまま…



一定の距離を保ちながら
歩き続ける…。






…すると、


突然、優が立ち止まり
クルッと振り返った。





「……?」



「なぁ美衣。
記念にプリクラ撮んない?」


「…えっ?」


いきなり何を言い出すかと思えば…

プリクラっ…!!?





ふと、辺りを見回すと。


あたしたちは、駅前のゲームセンターの前にいた…。



「…でも、」

あたしが躊躇していると…。




「いいから、早く早く♪」


そう言って、優はあたしの手を掴むと。

ゲーセンの中へと歩き進んでいく―…。




「ちょっと、ゆ…優っ…!?」



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