トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
〜♪〜♪〜♪♪
「…んん……」
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〜♪〜♪〜♪♪―…
「…んん…でんわ…?」
握り締めていた携帯からは、電話の着信音が流れている。
どうやらあたしは、あのままベッドに横になっていたら、いつの間にか寝てしまっていたらしい…。
目を閉じたまま、電話の通話ボタンを押して「はぁい」と出ると。
「ごめん…寝てたよな…?」
―……………!!
こ…この声はっ…
「ゆっ、優っ…!?」
その声を聞いただけで、あたしの閉じていた目は、瞬時にパチッと開いた。
「…起こしちゃってごめんな?」
「ううんっ!!
全然っ、平気だよっ!」
その声を聞けただけで
嬉しくて嬉しくて、たまらなくて。
落ちていたテンションも、一気に上昇してしまう。
「打ち合わせの後、事務所の人達と飲みに行ってたから、こんな時間になっちゃってさ…」
「そうだったんだ。遅くまで大変だったね。
でも…優から連絡きて、ホッとしたよ。」
「ほんとごめんな…。
でも今日はもう遅いから、美衣も、もう寝ないとな。」
―……え?
もう、終わり…?
もっと話していたいのに…。
でも…
「あたしは平気だけど…
優は明日も仕事だもんね?」
「ああ…明日は午前中から、雑誌の取材が4本入ってんだ」
「4本も!?
それじゃ、早く寝て明日に備えなくちゃだよね。
明日も頑張ってね。
おやすみ…」
「ごめんな…。
できるだけ、連絡できる時にするからさ。
美衣もゆっくり休めよ。
おやすみ。」
呆気なく終わってしまった電話…。
待受画面に切り替えられると、優とのプリクラが表示される―…。
「…優…」
優が恋しくて…。
胸がキューッと苦しくなって…。
携帯を両手で握りしめた―…。
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