トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
「紗菜は美衣のためを思って…
美衣に傷ついてほしくないから言ってんだよ!?」
あたしの…ため…?
「今ならまだ間に合う。
悪いことは言わないからさ、美衣の傷が浅く済むうちに
優とは別れた方がいいよ。」
―………………!!
……紗菜…?
いきなり、何を言い出すのよ…。
どうして
優と別れなきゃいけないのよ―…。
いくら紗菜でも
そんなこと言われたくない―…。
「あたし、優とは別れないよ。
例え、どんなに傷ついたとしても…。
あたしが優の傍にいたいから。」
あたしは
何があっても
優の手を離さない…って
そう決めたんだもん―…。
「でも、現に傍にいることができないから。
だから、こんなに寂しい思いしてるんじゃないの?
不安になるんじゃないの?
美衣が寂しい時も、辛い時も、すぐに飛んで会いにきてくれて、不安にさせないような男探しなよ…。
その方が、絶対に幸せになれるって…。」
…紗菜のその言葉が
胸にズキンッと
深く刺さった―…。
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