トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
「…今日、これから会えない?」
―……え?
突然のことに、驚きを隠せない…。
「美衣に直接会って…
ちゃんと話したいんだ。」
ドクンドクンと加速していく、胸の鼓動…。
…怖い……。
"真実"を知りたいはずなのに…。
"真実"を知ることが…。
物凄く、怖いんだ……。
「…美衣に会ってもらいたい人もいるんだ…。」
会ってもらいたい…人?
―………!!!
まさかそれって…!
あたしの脳裏には、あの人の顔が浮かんできて…。
やだ…どうしよう…。
嫌な予感がして…
胸騒ぎがする…。
目の前が真っ暗になって
恐怖心があたしを襲い掛かる…。
「美衣…?」
返事を催促されるように、
名前を呼ばれて…。
「わかった…。
どこに行けば…いい?」
渋々、了承をせざるおえないあたしの声は、震えている…。
「じゃあ、10時にマネージャーと美衣の家まで迎えに行くから」
「…うん、わかった…」
そう言って、電話を切ったあと…。
あたしは暫くの間、動くことができなかった―…。
久しぶりに優に会えて
嬉しいはずなのに…。
優の口から、やっと"真実"が聞けるはずなのに…。
だけれど、今は
優に会うのが
怖くて怖くてたまらないよ――…。
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