トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
子犬みたいに可愛い、この寝顔を見ているだけで。
あたしの胸は、キュンと締め付けられて。
心が癒されていく――…。
いくら見ていたって、飽きることがない。
愛おしくて
愛おしくて
仕方がないんだ――…。
―…だけれど
そろそろ、ドラマが始まる9時になろうとしている。
せっかく、こんなに気持ちよさそうに眠っているのだから、起こしたら可哀相だけれど…。
優も、自分の出演しているドラマの初回を見たいだろうし…。
「…優?」
あたしは、優の耳元でそっと名前を呼んでみる。
「―…………」
だけれど、優からは応答はない。
よっぽど疲れて、眠かったんだろうな…。
『このまま、寝かせておいてあげよう…』
そう思ったあたしは、手元のリモコンで、ドラマのチャンネルに変えると。
ドラマは、ちょうど始まるところだった――。
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