トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
視線を落とせば、
愛しい優の寝顔――…。
「―………」
こんなことくらいで
胸を痛めているようじゃ…
役者の彼女なんて…
優の彼女なんて…
この先、勤まらないよね…?
あたしはもっと
今まで以上に、強くならなきゃいけないんだよね―…。
そう思い、再び画面に視線を戻すと…。
「…美衣…?」
下から名前を呼ばれて、視線を落とせば…。
目をこすりながら、まだ眠たそうにしている優が、あたしを見ている―…。
「あ、起きた?」
「…俺、寝ちゃってたんだ?」
優はゆっくりと体を起こすと、あたしの隣に座る。
「うん、気持ちよさそうに寝てたから、起こしたら悪いと思って…」
「…だって、美衣の膝枕が気持ち良すぎなんだもん」
なんて、甘えながら抱き着いてくる優が、とても可愛くてたまらない―…。
「ドラマ、始まってるよ?」
「うん…」
後ろからあたしを抱きしめた体勢のまま、テレビを見ている優…。
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