トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
露天風呂には、男女それぞれののれんが垂れ下がっていて。
「じゃ、またあとでな」
「うん、あとでね」
と、そこで優とは別れて、露天風呂へと入ると…。
白い湯煙が視界一面に広がっていく。
露天風呂にはあたし以外誰もいなくて、貸し切り状態だった。
『やったね♪』
シャワーで、簡単に体を洗い流してから。
湯に片足を突っ込み、入ろうとすると―…
「…熱っ!!」
思わず声が漏れてしまった。
体を慣らしていくように、徐々に肩まで湯につかっていく―…。
「あ〜〜気持ちい〜♪」
やっぱ温泉はいいよね!
体も心もリラックスしていくよ――。
…だけれど。
あたしの脳裏には
紗菜のことが引っ掛かったまま、離れずにいた…。
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