トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
『優とは別れたほうがいい』
なんて、あたしに言っておきながら…。
優にメールをしていたなんて…。
それにあのメールの文章…。
"渉の気持ちが痛いほどわかる"
だとか
"優に会いたくなっちゃった"
だとか…。
あれは、どういうことなの――…?
まさか紗菜は……
「―…………」
嫌な胸騒ぎがして
今頭に浮かんでいることを掻き消すように、ブンブンと勢いよく頭を横に振った。
違う…。
そんなわけ…ないよね…!?
だって…
紗菜だって、優とは高校からの長い付き合いなわけだし…。
"友達"と久しぶりに再会したら、メアドを交換したり、メールをするのは当たり前のこと…。
あのメールだって、語尾に"なんちゃってね"なんて、付けてあったし…。
紗菜はそういうことをサラッと言えちゃうコだから…。
…うん…。
だからきっと
あたしの考えすぎだよね?
そうに決まってる――…。
ふと空を見上げれば
暗闇を照らす、丸いお月様が光り輝いていて…。
あたしはただただ、ぼんやりと見つめていた―…。
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