トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
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―――――…
「…い…、美衣…」
「…んん………」
優の声が…聞こえる…
「美衣?…美衣…」
「…ん〜…ん…」
これは夢――…?
「…ンッ…」
なんだか、唇には柔らかい感触がして…。
優の香りが、あたしの鼻をくすぐっている…。
「…美衣、起きて?」
「……優?」
あたしは、重たい瞼をゆっくりと開けると―…。
「―………!!」
そこには
優の整った綺麗な顔が、間近にあって――。
「…うっ、うわっ!!」
驚いたあたしからは、勝手に大きな声が出てしまった。
「そんなに驚かなくたっていいじゃん」
優は、わざと頬をプクッと膨らませている。
「ごっ、ごめん…!!
びっくりしちゃって…
もう朝かぁ……」
あたし…、いつの間にか寝ちゃってたんだ…。
「美衣の寝顔可愛いかったから、ずっと見てたいとこだったんだけど…」
「…ごめんね、優これから仕事あるのに。
って今、何時!?時間は大丈夫っ!?」
あたしは慌てて飛び起きた。
「まだ大丈夫だよ。
仲居さんが朝食準備してくれたから、一緒に食べよ」
そう言って、ニコッと笑うその笑顔に。
朝からキュンとさせられてしまった…。
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