トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
ゆっくりと唇を離すと…。
恥ずかしくて
優の顔を見ることができない…。
「…また、連絡する」
―…もう
お別れの時間だ……。
「うん…。
お仕事頑張ってきてね。」
名残惜しさを残しながらも
繋いでいた手を
ゆっくりと離した―…。
「さんきゅ!
……じゃあ、…またな!」
「うん、またね」
また…、
すぐに会えるといいな―…。
後ろ髪引かれる思いで、助手席から降りると…。
優はあたしに手を振り。
そして、車を走らせた――…。
…優…
夢のような時間を
本当にありがとう――…。
そう心の中で囁きながら
あたしは車が見えなくなるまで、手を振り続けた―…。
まさか、この甘く幸せすぎるほど楽しかった旅行が…。
この後、取り返しのつかない、とんでもないことになってしまうなんて、知る由もなく――…。
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