トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
SCANDAL〜優〜
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―――――…
あの旅行から
一週間程過ぎたある日…。
次の仕事へ移動する車中で、長井さんの携帯の着信音が鳴り響いた―。
「はい、長井です。」
長井さんは電話に出ると。
「…はい。…はい。
えっ!?
それは本当ですか!?
今、車を停めますので少々お待ちくださいっ!!」
電話の相手に何を言われたのかは解らないが、こんなに動揺をしている長井さんを見たのは、初めてかもしれない…。
『なんかあったのかな?』
なんだか、ただ事ではないような気がして。
俺は読んでいた台本から、長井さんへと視線を移した。
長井さんは急いで車を道路脇に停めると。
「社長からです!」
そう言って、俺に携帯を渡す長井さんの顔は、青ざめていた。
「え?…俺に?」
なんの用なんだろう…?
たいていの用事なら
いつも長井さんに話して終わりなのに…。
長井さんの様子といい、社長から電話がくるなんて…
なんだか、良からぬ予感がするんだけど…。
俺は、恐る恐る長井さんから携帯を受け取ると、電話に出た。
「もしもし?おはようございます。」
この業界では朝晩関係ナシに、"おはようございます"と挨拶するのが基本だ。
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