トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
「白崎聖花と噂になったばかりだというのに、こんなことになって…。
まったくオマエというヤツは…。
どうするつもりだっ!?」
「―…………」
…俺は、
何も言い返すことができない…。
返す言葉が見つからない…。
「人気女優ならまだしも、素人なんかと付き合ってることが公になったって、事務所にとっても、オマエにとっても、メリットなんて何ひとつないんだぞ!?わかってんのか!!」
…メリット…?
芸能人だからって
そんなことまで考えて、付き合う相手を選ばないといけないのか…?
「こんなことになるんだったら…。
彼女が来た時に、無理矢理にでも別れさせておくべきだったのかもしれないな。」
―……………!!
その言葉に
俺の中に衝撃が走った―…。
俺は所詮…。
この事務所の…
この人の…
商品のひとつでしかないのか…?
俺には
好きな人と付き合うことも許されないのか…?
握り締めていた拳にはギュッと力が入り、俺は気づいたらソファーから立ち上がっていた。
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