トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
「…今回のことは、全て自分の責任です。
社長には多大なご迷惑をおかけしてしまい、本当にすみませんでしたっ!!」
俺は社長に向かって、深々と頭を下げる。
「…優…」
「…だけど、あの時。
例え、社長に美衣とは別れろと言われていたとしても…。
俺はそれに従うことはできなかったです!」
「…オマエ……」
「俺にとって美衣は…
いちばん大切な人なんです…。」
そんな俺を、社長は黙ったまま、真っ直ぐに見つめると…。
「仕事よりも大事なのか?」
そう問われて。
「―……っ…」
俺はそれに答えることができなかった…。
だって俺には…
仕事と美衣を天秤にかけることなんてできない…。
「…だからオマエは、自覚が足りなさすぎるんだよ。
オマエが考えている程、この業界はそんなに甘くないぞ。」
「―………」
俺は業界人として
"失格"
そう言われているような気がした――…。
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