トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
「…うん、そのとおりだよ…」
あたしは、優との関係を認めた…。
「やっぱり、そうだったんだ…。
こーいうのって広まるの早いし、気になって優くんのファンたちが集まるサイトも見てきたんだけどさ…。
すでに、この話題で持ち切りだったよ…。」
「…えっ…!?」
想像しただけで
体が凍りついていく―…。
「…どうしよう…」
「とにかく、優くんに電話してみたら?」
「…え?」
「これだけファンの間でも話題になってるくらいなんだから、優くんの事務所だって、もう知ってると思うんだよね…。」
―…………!!
ってことは……!
藤堂社長の耳にも…!?
藤堂社長と
"約束"したのに…。
それなのに
こんなことになったら
社長は――…
「…どうしよう…あたし…」
溢れ出す涙を止めることができずに、両手で顔を覆った。
「美衣ちゃん、泣かないで?」
背中を優しく撫でてくれる芽衣の手が温かくて…
余計に泣けてきてしまう…。
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