トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜

再 会


そんなある日―…。


講義を受けに学校へ行くと、友達の真央(マオ)と愛(アイ)が教室で雑誌を見ながら楽しそうに話をしていた。


「おはよー」と、ふたりのところに行き、真央の隣に座ると。



「あっ、美衣!待ってたよ〜♪」

なんて、かなりご機嫌な様子の真央。


「なに真央、なんかいいことでもあった?」


「うんうん!!あったあった!!
ちょっとこれ見てよ〜ぉ!」

そう言って、真央は見ていた雑誌をあたしの顔の前に突き出してきた。


「…えっ?」

目の前に現れたのは…




「一ノ瀬優って、かっこいーよねぇ♪
あたし最近、かなりハマってるんだよね♪」

と、キラキラした笑顔の真央。
雑誌の中の優を見つめながら、うっとりとしている。



そんなあたしは、優の名前を聞いただけで、ドキッと心臓が跳ね上がってしまった。



「ねぇ美衣、このコどうにかしてよ〜。
一ノ瀬優に会いに行こうって、さっきからうるさいんだから。」


真央の前に座っている愛は、そんな真央に呆れているご様子。



「…え!?会いに行く…って、どういうこと…!?」

心臓の鼓動は、さらに加速していく…。



「今度優くんがね、初の写真集出すんだって〜!!」


「へ…へ〜ぇ…そーなんだっ?」


優…、写真集出すんだ…。


あたしよりも情報が早いなんて…
真央はほんとに優にハマってるんだね。



「それでさ!写真集の発売記念イベントとして、握手会するんだってーっ!!」

真央は興奮したように、あたしの腕をバシバシと叩いてくる。


「ちょっ…痛いって…」

あたしは叩かれた腕をさする。


「あっ、ごめんごめんっ。
でも大好きな優くんに会えるんだよー?
ヤバすぎだよね〜!!
これはもう、会いに行くっきゃないでしょ!?」

ますます興奮してしまった真央の頬は、ピンク色に染まっている。




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