トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
「――――キャッ!!」
聖花ちゃんはドアの前にいる俺に気付くと、甲高い悲鳴と共に、華奢な体をビクンッと跳ね上げた。
「…聖花ちゃん…」
その大きな瞳からは涙が溢れ、鼻の頭は赤くなっている…。
俺のせいだ―…。
「…聖花ちゃん…ゴメン…」
俺と目が合うと、聖花ちゃん瞳からは、みるみるうちに涙が溜まり、顔が歪んでいく…。
だけど瞬時に、その潤んだ瞳は俺をキツく睨みつけた―…。
「…どいてよっ!
今は優くんの顔なんか見たくないんだからっ!!」
"邪魔!"と言わんばかりに、ドアの前に立つ俺を、華奢な腕で押し退けようとした…。
「…待って!!」
俺はその腕を咄嗟に掴んでいた―…。
「―………!!」
聖花ちゃんはびっくりしたのか、目を見開かせたまま黙って俺のことを見ている…。
「…俺、聖花ちゃんにちゃんと謝りたいんだ…。
少しだけでいいから、俺の話聞いてもらえないかな…?」
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