トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
「あたしに恥かかせた分、そのコのこと…絶対に、幸せにしてあげなきゃダメだからね!」
そう言うと、聖花ちゃんは照れ隠しするように、フィッと顔を背けた。
「…わかってる。
ありがとうな……。」
聖花ちゃんにも
幸せになってもらいたい…。
そう心から思った―…。
「マコさん!
こんな顔じゃ撮影できないでしょ…!
早くヘアメイクさん呼んできて!」
「…聖花…。
よかった…。今すぐ呼んでくるわ。」
聖花ちゃんのマネージャーも、安堵の表情を浮かべている。
そして俺の方へとやってくると…
「一ノ瀬さん。
聖花があんな失礼なこと言って、ほんとにすみませんでした。
どうか、許してやってください。」
と、頭を下げてきた。
「いえ、こちらこそ…
今回のこと、本当にすみませんでした…!!」
俺は深々と頭を下げる。
すると…
「すみませんでした!!」
と、俺の隣からも謝る声が聞こえてきて。
視線を隣に移せば
俺の隣には、一緒になって深々と頭を下げてくれている、長井さんの姿があった…。
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