トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜

なんだか気が遠くなって…。


あたしは携帯を握り締めたまま､窓の外を眺めていると…。




〜♪〜♪♪〜



手元の携帯からは
電話の着信音が鳴り響いた…。



誰だろう…？




ディスプレイに表示される名前を確認すると。


奈津だとわかり､ホッとして電話に出る。


「…もしもし？」


「よかった〜！やっと繋がった！」


「ごめんね､携帯自分の部屋に置きっぱなしにしたまま下の部屋に行ってたから､電話もメールももらってたのに返せなかったよ…。」


「ううん､気にしないで。

それより…
美衣のことが心配でさ。

優とのこと､マスコミにバレちゃったんだね…。

大丈夫？
マスコミとか来てない？
誰かに嫌がらせとかされてない？」



…奈津…。


あたしのことを､こんなに心配してくれてたんだね…。



「うん､今のとこ大丈夫だよ。
ごめんね、奈津にまで心配かけちゃって…」


「ううん､大丈夫ならいいんだ。
でもなんかあったらすぐ言ってね？」


「うん､ありがと…奈津。」



奈津の優しさが
素直に嬉しかった――…。



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