トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜
―すると…、
再びザワつきだす教室…。
「あのコでしょ?優の彼女って。」
「らしいね〜!ビックリだよね!
まさか、こんな身近にいたなんてね!」
「てか、全然フツーのコじゃん!
一ノ瀬優って、まさかB専とか〜ぁ!?」
「あはははっ!
ちょっと声デカイって。
本人に聞こえちゃうよ♪」
「別に聞こえたっていいじゃん。
あんなコ、優とぜんっぜん!釣り合ってないんだし!!」
「白崎聖花となら、美男美女でお似合いなのにね〜♪
聖花ちゃんはお人形さんみたいに可愛いんだもぉ〜ん!」
「だよね〜、てか付き合ってるなんて狂言なんじゃないの〜?
ほんとは単なる優の熱狂的なファンの一人だったり!」
「あははっ!それ、ありえるね!
優があんなフツーなコを彼女にするはずないもんね〜!」
―……………。
好き勝手言い放題な女子たち…。
言いたくなる気持ちは…
わかる…。
あたしなんて、なんの取り柄もない、ごくごくフツーの一般人だもん…。
でもあたしは…
そんな風に言われて、平然としていられるほど、強くなんてない…。
あたしは、今にも溢れ出しそうな涙を、奥歯を噛みしめ、必死にこらえた…。
.