トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜

真央に気付かれないように、静かに深呼吸を繰り返し、気持ちを落ち着かせようとしていると…



「キャーッ!!
優くんが見えたーっ!!!」


なんて、突然の真央の叫び声に。

あたしは、真央以上にパニック寸前だ…!!



「…えっ!?えっ!!?
どこ!?どこにいるのっ!?」

背伸びをしながら、キョロキョロと辺りを見渡し、必死に優の姿を捜す。



「ほらっ!そこっ!」

真央が指差す方へと視線を向けると―…。




「―………!!!」


その瞬間―…
全身に衝撃が走る―…。





優…

ゆ…う……




「………っ」


あまりの衝撃に、頭の中は真っ白になり、時間だけが止まってしまったような気がした…。



あたしが呆然としている間にも、あっという間にあたしたちの番が回ってきてしまっていて…。



気付けば、あたしの前に並んでいた真央が

「大好きですっ!!」

と、興奮しながら優と握手をしていて…。



それに対して

「ありがとうっ!」と応える、優の声…。




そして―…




ついに

あたしの番が回ってきてしまった――…。






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