トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


優はあたしからゆっくりと離れると…。


ポケットに手を入れ…

そこから四角い小さな箱を取り出した。



「これさ…そんな高いものじゃないんだけど…開けてみて?」



「…え?」


そう言って優に手渡されると…。




あたしは震える手で
ゆっくりと蓋を開けた――…。






その中に入っていた物とは…



「―…………!!!」





眩しいほどに光り輝く

ダイヤの指輪だった――…。




「…優…これって…」


あたしは優の顔を見上げると…




その真っ直ぐな綺麗な瞳の中には、あたしだけを映し出していた―。





「二年後…

美衣が大学を卒業して…。

その時、俺が一人前の俳優になることが出来てたら…」



「―…………」




どうしよう…。


優にも聞こえちゃいそうなくらいに、あたしの心臓は激しく騒ぎ出してるよ…。




瞬きすることすら、ためらってしまうくらい…

優の瞳から目が離せない。





「俺と結婚してほしい―…」





―……………!!!




その言葉に

息を呑んだ―――…。









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